Entries from 2006-01-01 to 1 year

昔の「リュマニテ」、今の「リュマニテ」。

2005‐2006年はフランス共産党の史料公開が大きく前進した年だった。 共産党系労組であるCGT(仏総同盟)も、歩調を合わせるかのように、史料整理に着手し、その目録(Inventaire)を作成している。これでフランス共産党の本格的な歴史研究が可能になるか…

<掲示>ポツダムでの夏期限定フェロー。

Deadline: 04.01.2007The Zentrum fuer Zeithistorische Forschung (ZZF) in Potsdam, Germany, is pleased to invite applications for up to three Summer Fellowships in 2007 to study German and European History after 1945. These two-month fellows…

<宣伝>3年後の世界。

クリスマスに発売される「週刊ダイアモンド」に再度書いています。今回の御題は「2007-10年の欧州の政治動向予測」です。さて、水晶でも取り出すか、それとも数十万払って細木和子を訪れるか、と慄いたのは言うまでもありませんが、基本的な英独仏の政治情勢…

箱館とフランス人のラスト・サムライ。

ペリーの黒船に驚いた徳川幕府はかの蝦夷地に「箱館奉行」を設置したのが安政1年。「ハコダテ」が当時また「箱館」だった時代。 奉行は貿易の要の地として、艦砲の届かない距離に城塞の一種である「五稜郭」を作り、これが箱館統治の中心地となったのが元治…

可哀相なジェームズ。

↑このドレスはロベルト・カヴァリ。忙しくとも、007シリーズとA・パチーノの映画は何故か欠かさず見ている。ということで、遅ればせながら前評判の高かった「カジノ・ロワイヤル」を見てきた。D・クレイグは恐らく今までの中で最も良質な俳優であることは確…

57歳のビリー。

無事、ビリー・ジョエルのコンサートに行くことができた。御年57歳、ボクのイメージの中にあった豊かな黒髪は後退して、 お腹もお尻でっぷりだったけれど、あの憂いを称えて凝視している 眼は健在だった。そして日ハムのキャップをかぶって、ステージを右に…

掲示:<国際アジア共同体設立大会入会のお誘い>

-----以下引用---- 秋の深まりを感じる昨今となりましたが、皆様におかれましてはますますご清祥のことと存じます。 さて、私たちは2003年に「アジア共同体研究会」を都内で発足させ、小規模ではありますがこれまで20数回の月例研究会を続けてまいりました。…

宣伝。

11/6日発売の週刊ダイアモンドに「海外メディア総点検:安保・政治経済・皇室・文化 日本はどう報じられている?」という特集で共著記事を書いております。 http://dw.diamond.ne.jp/number/061111/index.html 個人としては来年の仏大統領選のための「先行投資…

おめでとう、頑張れ。

日本シリーズ優勝。北海道は中央に対して、愛憎半ばの関係にある。中央から見放されることを恐れ、かつ中央に依存することの苛立ちがある。プレ日ハム時代は、巨人ファンの衛星地だった。 日本一になったことが、道州制のスタートを迎えて、良い意味での自信…

フランス留学給費案内。

Bourse Eiffel Nous avons le plaisir de vous informer du lancement de la campagne de bourses du programme Eiffel-Doctorat du ministère des Affaires étrangères pour l'année 2007-2008.Ce programme permet d'offrir une année en France à des doc…

「不思議な交差点」Up.

今回は、最近夢中になっているジャック・ドリオという政治家についてです。 http://www.ksm.fr/Tさんへ。これが我が家のミミです。 M先生へ。これも研究の一貫です(念のため)。

女性キャスター、というかボクの危機。

我が愛するフランス2の週末のニュース・キャスターであるベアトリス・シューンベルグさんが危機に陥っている。というのも、彼女は昨年現内閣の雇用相であるボルロー氏と結婚した(二回目である)。ちなみに彼女は87年からTV局サンクでロシア特派員も勤めた実…

Grants:Universite Libre de Bruxelles.

The trans-disciplinary Centre "Migrations, Asylum and Multiculturalism" (MAM) of the Université libre de Bruxelles (ULB)invites application for 3 Ph. D grants (law, anthropology, socialpsychology) and 2 postdoctoral fellowships for the res…

ル・モンド・ディプロ編集長来日。

関係各位 2006年8月28日 ご案内 このたび国際平和研究所(PRIME)は、フランス・ルモンドディプロマチーク紙の総編集長のイニャシオ・ラモネ氏をお迎えし、講演会および交流集会を開催することとなりました。 同氏は、冷戦期後の経済のグローバル化現象の…

猫を生かすも殺すも。

↑我が家の王子サマ。君の人生はボクのもの。地獄への道は善意で敷き詰められている、とは良く言ったものだ。 作家の坂東眞砂子の日経でのエッセイが波紋を呼んでいるのだそうだ。 日本という国では「戦後民主主義」のヒューマニズムとカマトト文化が奇妙な混…

更新。

久々に更新しました。 http://www.ksm.fr/

「まぼろし(Sous Le Sable)」

女性は引きずらない、といったのは誰だ。それにしてもオゾンは舌を巻くほど手数の多い監督だ。 ドラマティックな悲劇を、さらっとした日常の中に埋め込んで、喪失の痛ましさを浮き彫りにしていく。電話の着信音、フローリングの軋み、パスタのゆで方、タバコ…

フランス大統領選−その2

バカンスに入って報道はひと段落したが、大統領選は依然として盛り上がりをみせている。社会党ロワイヤルとUMPサルコジ内相がトップを独走中という構図は変わっていないが、通常のパターンを辿るとすれば、秋に有権者の「飽き」がみられるとともに「第三の男…

「政治学・行政学」バトン(-_-#)

はて私は何の「関係者」なんでしょうか(笑)。 それにしても楽しくないバトンですね。Q1:政治学・行政学を専攻するに至った理由(あるいは影響の大きかった人物・書籍) 思いつくままに挙げると… 学部時代の恩師である蔭山宏のラディカルさ、川原彰のし…

首相の子とは。

といっても、小泉孝太郎の話ではなく、かの地のド・ヴィルパン首相の長女、マリー・ド=ヴィルパンの話。この秋に発売されるジバンシーの香水「Ange et Demon(天使と悪魔)」のイメージキャラクターに採用されて話題を呼んでいる。しかしそんなのあり? そ…

だ、だいとうりょう、

これはセクハラといいます…

「クラッシュ」。

9.11と人種問題。この二つはあの事件以来、アメリカを呪っている(haunted)ように思える。「文明の衝突」は国内へと切り込んでいった。「クラッシュ」は、その呪いを露払いしようとする作品だった。 だからこそアカデミー賞をとることができたのだろう。こ…

「共通教科書」を生んだもの。

7月10日、仏独「共通教科書」のドイツ語版がお披露目された。もっとも「共通教科書」というのは日本的な表現で、仏語では"manuel d’histoire Franco-Allemand "、独語では"deutsch-französisches Geschichtsbuch"で「共通」という言葉はどこにもない。教育制…

トゥラムの泪。

フランスはよく頑張った。代表選手の平均年齢30歳。 ジダンはいうまでもなく、アンリ、リヴェラ、マケレレ、バルテズと いった主要メンバーはみな98年の優勝を経験した「ベテラン」でもあるが「ロートル」でもある。現地時間月曜の午後、Les Bleues はシャン…

ナウカ。

ナウカ書店が倒産したという。ナウカ=科学といえば、ロシア語書籍の取次店としてその筋では知らない人間はいないし、分厚くも見やすい目録と人の良い営業さんでお馴染みだった。共産主義イデオロギーの崩壊とアマゾン進出での二重苦だったのだろうか。研究…

オランダへ行こう!

PhD position:Public images of leaders of anti-immigration parties – The role of the mass mediaFull-time / 4 days a week (4 years full-time/5 years part-time) ASCoR The Amsterdam School of Communications Research ASCoR is the research insti…

iPod or iRaq?

サッカーよりスモウ。

フランス-スペイン戦は中々面白かった。 というより、いつもながらの欧州クラブ杯の光景が展開されていたとでもいうべきか。他方で、シラク大統領が恒例の7月14日の会見を前にしてテレビ・インタビューを受けた。大統領選を控えて浮き足立つ与党議員団ににら…

どうアメリカと向き合うか?

東京大学大学院法学政治学研究科寄付講座「政治とマスメディア」国際シンポジウム「どうアメリカと向き合うか?: 日米関係と欧米関係」2006年8月31日(木) JRタワーホテル日航札幌 36F スカイバンケットルーム 札幌市中央区北5条西2丁目5番地TEL:011-251-22…

先生の先生がやってきた。

ボクの先生の先生が街にやってきた。 道中、学生に「ボクの先生の先生の講演会に行くんだよ」というと、センセイの先生はそもそも誰なんですか」と訊かれた。そっか、この人にとっては「センセイの先生の先生」になってしまうのか。先生の先生の話は相変わら…