Entries from 2016-01-01 to 1 year

「シン・ゴジラは泣いてはいないか」

話題の映画「シン・ゴジラ」。制作委員会方式ではなかったこともあり、通常の大作のようなメディア・ミックスでの宣伝がなかったにも係らず、この夏にすでに230万人以上を動員、興行収入も34億円以上と興収成績ではトップを走る。経済誌やネットメディアも相…

「信頼でつながる社会」

先に、北海道消費者協会の年次大会の基調講演を依頼され、そこで「信頼でつながる社会~小さな力を持ち寄って」というタイトルで90分ほどお話をさせていただきました。 もともとは、札幌市西区で仲間とやっている「子ども食堂」についての報道を事務局の方が…

「英EU離脱とポピュリズム」(インタビュー記事)

(本エントリーは2016年7月9日付『公明新聞』「土曜特集」に掲載されたインタビュー記事を編集部の了解を得て転載したものです) 【リード文】 英国の国民投票で欧州連合(EU)離脱支持が多数を占め、国内外に混乱が生じている問題に対し、ポピュリズム(大…

民主主義とは「フィクション」である。

「民主主義ってなんだ?」と問われれば、それはひとつの「フィクション(=擬制)」としかいいようがありません。「フィクション」といって難しければ、「~べきであることが想定されている」ということです。 どういうことか、日本国憲法の前文を通じて確認…

「私の『イチオシ』収穫本」

ほぼ2か月に1回、『週刊ダイヤモンド』の書評コーナー「私の『イチオシ』収穫本」の担当がまわってきます。 佐藤優氏の3冊短評コーナーと書店員が紹介する書評コーナーに挟まれて、下欄には過去の「名作」を紹介するコラムもあり、本紹介については中々に充…

【書評】ミシェル・ウエルベック著『服従』の読み方 。

服従 作者: ミシェルウエルベック,佐藤優,大塚桃 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2015/09/11 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (27件) を見る この本は二度に渡ってパリを襲った同時テロとともに人々の記憶に長く残るのだろう。時は2022年…

ドロール・アーカイヴ。

先にジャック・ドロールのアーカイヴが整頓・公開される運びになりましたが、今度は博士課程学生のためのその史料調査のグラントの募集が出ました。3ヶ月間で6000ユーロと、ちょうど良い感じ、もう少し若かったら応募したのに、と思います。 Jacques Delors'…

フランスにおけるベーシックインカムの提案。

先にツイートもしましたが、フランスの厚労相(ミリアム・エル・コムリ労働・雇用・職業訓練・社会ダイアローグ相)が機関「全国デジタル評議会」に委託して1月に提出された「デジタル労働雇用:新たな道筋(“Travail emploi numérique : les nouvelles traj…

欧州大学院がドクターを募集中。

3 DOCTORAL RESEARCH GRANTS in History at EUI (2016-2020)PanEur1970s on 9th October 2015. We are looking for three PhD candidates who will study these processes – from archival as well as published sources – in three countries: East Germany…