Entries from 2008-01-01 to 1 year

CALL FOR POSTGRADUATE GRANTS 2009-2010 IN HISTORY (Deadline 31.01.08)

The mission of the Department of History and Civilization is the study of European history from the Renaissance to the present day, recognizing that the issue of Europe's frontiers over time remains an open subject, just as the constructio…

関西大学にて、

2009年の話になりますが、関西大学の土倉莞爾先生のご尽力をいただき1月13日に関西大学で講演会を行います。 演 題:「欧州統合とフランス−『政策の失敗』による推進?」 講 師:吉田 徹 北海道大学准教授 日 程:2009年1月13日(火)第5時限目 16:…

遅ればせながらの雑感。

遅ればせながら、例の田母神論文について考えてみた。 全文はこちらへ→http://www.apa.co.jp/book_report/ ←アパ温泉巡りが副賞だったんですね。田母神「論文」で歴史家が問題視しているのは大まかに言って2つあるのだろう。1つは、廬溝橋事件が中国共産党に…

「白け」と「苛立ち」の時代に。

12月10日付け北海道新聞(夕)に「政治が露呈した存在感の軽さ―知性の力で「重み」を」と題された論考が掲載されました。ズルイ小泉政権から始って、グダグだな安倍政権、そしてダメダメな麻生政権へと自民党政治は流転してきましたが、これに対して社会の側…

大統領もみんなと同じように。

この秋、フランスでちょっとした話題になった「サルコジ人形」。 箱の中を開けると、いけてなーいお人形さんと針数本がブックレットと一緒に入っていて、人形にはこれまでの数々のサルコジの「失言」がプリントされている。「私にはみんなと同じように扱われ…

公共政策という苦難、

北海道大学公共政策大学院(HOPS)のウェッブサイトに「社会を計画するということ」という雑文を寄せました。約2年に渡って、公共政策大学院に所属をしましたが、ある意味「公共政策」という得体の知れない怪物と闘う日々でもありました。その雑感、とでもい…

『政権交代と民主主義』、出ました。

政権交代と民主主義 (政治空間の変容と政策革新)(2008/11)不明商品詳細を見る はじめに(高橋 進) 第I部 民主政の定着と政権交代 第1章 フランス・ミッテラン社会党政権の成立――逆説の政治的革新(吉田 徹) 第2章 ドイツ・ブラント政権の成立――権力の相…

オバマの言葉。

このブログで知ったのですが、オバマがシカゴの勝利演説で日本のことに触れていたのだそうです(聴いてたけど、全然スルーしてましたね)。よく聴いている人もいるものでこの人が噛み付いてました。そこで全文を訳した旧知の小飼弾が反論をしています。果て…

『ミッテラン社会党の転換―社会主義から欧州統合へ』が刊行されました。

『ミッテラン社会党の転換 社会主義から欧州統合へ』 法政大学出版局、ISBN978-4-588-60302-0 C3331 1980年代フランスの社会主義と欧州統合、そして国際的なネオリベラリズムの流れとの間で生じた葛藤は、政治の場でどう捉えられ、どのように処理されたのか…

不死鳥、セゴレーヌ。

バラク・オバマは、「We」を主語に頻繁に使う。 アラン・ドロンは、自分のことを指すのに「彼(il)」と第三人称を使ったけれども、果て「私」という主語しか知らない日本の宰相のリーダーシップとは何なのだろうか。やはり「私たち(nous)」を強調した、20…

「首相府の地獄」@TV5

先々週からフランス国営のTV5で「L'Enfer de Matignon(首相府の地獄)」という、連続インタビュー番組が放映されています。http://www.ina.fr/actualites/diffusions-radio-tele/ もともとはル・モンド紙のジャーナリストの本とのコラボ企画です。 http://w…

「敵こそ我が友」上映トーク。

シアターキノ http://theaterkino.net/ で、ドキュメンタリーフィルム「敵こそ我が友」 http://www.teki-tomo.jp/ についてのミニレクチャーを11月8日の17:15から行います。主人公のバルビーという人物は国際政治権力の縮図の象徴でもあります。御関心のあ…

「シノドス」メルマガ。

社会学者・芹沢一也さんが主宰する「シノドス」。 分野横断的に、様々な形で現在における「知」を模索し、発信しようとしています。 今年の夏「シノドス・セミナー」で話させていただいた内容(前半)が、今回シノドスの有料メルマガで配信されています。 ht…

いただきもの、

すっかり寒くなりました。ウィーン―都市の近代 (岩波新書 新赤版 1152)(2008/10)田口 晃商品詳細を見る田口晃先生から恵贈いただきました。有難うございます。 その昔にウィーンに住んでいた私にとって、ウィーンを再訪するかのような錯覚にとらわれました(…

<政治的エクゼクティヴ>、出ました。

政治的エグゼクティヴの比較研究 (比較政治叢書 4) (比較政治叢書 4)(2008/10/10)伊藤 光利鹿毛 利枝子商品詳細を見る数年前から神戸大の伊藤光利さんを中心に組織されてきた研究会のメンバーを中心として、『政治的エクゼクティヴの比較研究』(早稲田大学…

HOPSバルカン・フェロー。

今年度も北大公共政策大学院で、「HOPS国際/バルカン・フェロー」プログラムを開始することになりました。派遣学生は、09年2月の2週間程度、クロアチア・ザグレブ近郊の「日本難民センター」に滞在し、様々な事業に従事することになります。 詳細は、下記の…

「リーダーシップの比較政治学」

日本比較政治学会編『リーダーシップの比較政治学』(早稲田大学出版部)が発刊されました。 年報では「『選択操作的リーダーシップ』の系譜−ミッテランとサッチャー」なる論文を投稿しています。「選択操作(heresthetic)」とは、もともと米政治学者のW.ラ…

戴きもの、

執筆者の方々から頂戴しました。国境を超える政策実験・EU (政治空間の変容と政策革新 2)(2008/09)平島 健司商品詳細を見る改めてEU×政策モノは難しいと思いつつ、どの論文も枠組みがしっかりしていて、すんなり頭に入れることができました。英国とオランダ…

co-alition.

NHKニュースより 「次の衆議院選挙後の望ましい政権の形について質問したところ、「自民党が中心となる連立政権」が27%で最も多く、次いで、「自民党と民主党による大連立政権」が22%、「民主党が中心となる連立政権」が18%などとなりました。」昨…

『敵こそ、我が友』

「敵こそ、我が友」 http://www.teki-tomo.jp/株式会社キノ 支配人 中島さま、一昨日は、『敵こそ、我が友』の試写会にご招待をいただき有難うございました。 この作品は、偶然友人のブログで知ったのですが、東京に出向いた際に映画館に出かける機会を中々…

刊行します、

私の博士論文をもとにした『ミッテラン社会党政権の転換』が、11月に法政大学出版局から刊行されることが正式に決まりました。現在は、印刷に向けて最終的な詰めをしている最中です。 記事はこちらで。http://book.asahi.com/news/TKY200810210235.html 「あ…

就職活動してみる?

96年当たりのことだから、かれこれもう10年以上もの前の話だ。当時は、多少就職難が薄れた時期だったとはいえ、拓銀と山一が破綻して「バブル崩壊」が本格的に感じられるようになる直前のことだった。人並みに就職活動なるものをしていたボクは半分、物見遊…

再びジャット。

以前、当ブログでも紹介したトニー・ジャット『ヨーロッパ戦後史』(みすず書房、上下)を14日付けの日経新聞の日曜書評欄で紹介する機会に恵まれました。ヨーロッパ戦後史(下)1971-2005(2008/08/23)トニー・ジャット商品詳細を見る大好きな本を広く一般に紹…

バルへ、哀悼。

確か誰か米政治の専門家が『ザ・ホワイトハウス(The West Wing)』は、ドラマの中で米政治を学ぶ最良の教科書と言っていたが、そこまで持ち上げないにしても、大統領が何故かいつも西海岸にいる『24』なんかよりもずっとシリアスで人間味の溢れるシリーズで…

毒入り餃子で中毒になったのは日本人だけではない。

『君の涙ドナウに流れ(原題Children of Glory)』は駄作だったけれども、オリンピックが「平和の祭典」などというのは戯言なんだと教えてくれる映画だった。実際そう思ったことは一回もないけれども、やはりミサイルが堂々と配置されているオリンピックとい…

本−戴きもの。

石川敬史先生より『アメリカ連邦政府の思想的基礎―ジョン・アダムズの中央政府論』を頂戴しました。アメリカ連邦政府の思想的基礎―ジョン・アダムズの中央政府論(2008/07)石川 敬史商品詳細を見る18世紀の米第二代大統領アダムズの思想形成とその環境を丁寧…

連載終了、

あり得ない豪華さCiragan Palace Hotel. このモスクにはミナレットと十字架の両方が。 ヨーロッパとアジアを結ぶドイツ製の橋。 すでに新聞でも取り上げられているので解禁ですが、「論座」が休刊(廃刊)となります。9月1日発売の10月号で終わりです。「ボ…

ヨーロッパにおける「悪」の問題。

トニー・ジャットの『ヨーロッパ戦後史』という名著の下巻が7月にみすず書房から発刊されます。 英語版を読み進め、その後に仏語版を読み進め、邦訳が出てからは日本語で読み進め、要約読破できそうです(何たって原著は800頁もあります)。ヨーロッパ戦後史…

『グローバル化時代の政治学』

標記の本を、執筆者の中田晋自・鈴木一人両先生より頂きました。有難うございます。 こういう「カッティング・エッジ」な研究書の蓄積が、何か大きなものを生んでいくことになるのではないかと、最近感じています。 グローバル化時代の政治学(2008/04)不明商…

「偉大なる遊び」、

『月刊現代』7月号で、「インテリジェンス・サミット:『グレート・ゲームの覇者は誰か』」と題された座談会に出ています。他の話し手は、手嶋龍一、富坂聰、佐藤優、鈴木琢磨の各氏です。 それぞれアメリカ、中国、ロシア、北朝鮮、そして私が欧州の事情通…