刊行します、

mitterrand.jpg 私の博士論文をもとにした『ミッテラン社会党政権の転換』が、11月に法政大学出版局から刊行されることが正式に決まりました。現在は、印刷に向けて最終的な詰めをしている最中です。
記事はこちらで。http://book.asahi.com/news/TKY200810210235.html
「あとがき」にも書きましたが、現在出版助成金のない学術書は極めて冷遇され、出版の難しい状況にあります。その中で叢書に加えることを認めていただいた出版局と編集担当者の判断に感謝する次第です。

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内容についてはご一読いただくしかないのですが、チラシにあるように、フランス社会主義と欧州統合と新自由主義の時代にあって、どうしてフランスの新政権が社会主義から欧州統合への架橋をはかったのか、ミッテラン大統領とサブリーダーたちの相互作用から読み解いたものです。
「構造に勝つことはできないが、これと戦うところに”政治”のもたらす意味がある」―本のもっともシンプルかつ個人的なメッセージはここにあります。

「ウニヴェルタス」に続く新しい叢書の一貫で、管先生や押村先生、そのほかにもオッフェやハーシュマン、ダールなどのラインナップで、かなり力の入ったシリーズになっています(そっちの方が読みたかったりして)。ちなみに、この叢書のタイトルは私が提案したものなので、採用されたのは少し鼻高々です(て、ばらしてしまって良いのでしょうか)。本屋さんでみかけたら、思い出してくださいね。