Entries from 2007-01-01 to 1 year

豊かな地方。

来る6月26日にイル・ド・フランス地方投資セミナーで司会をやることになりました。 http://j-net21.smrj.go.jp/headline/event/031990.shtml 政治学者がなんで?という感じもあるのですが、他方で今年の研究テーマのひとつで同僚の山崎幹根先生と一緒にやら…

坊主憎ければ…

てえへんだてへんだ、おいらの年金が消えたど! …ということで、年金問題が再燃した。日本社会で常に組織的に問題を引き起こすのは革新の源である「周辺」ではなく、いつも「中央の周辺」なのはなぜなのだろうか。そうであっても、今回の出来事の中で、年金…

<お知らせ>新聞記事。

5月7日付け朝日新聞(朝刊)の「<ワイド>私の視点」欄に 「少子化対策−『仏モデル』直輸入は疑問」 と題された拙論が掲載されました。以前このブログでも書いたことですが、誰しもがおかしいと 感じつつ、なぜ「バカの壁」が残ったままなのか。専門は政治…

<お知らせ>研究会レジメ。

北大法学研究会の「北大法学研究会」と「政治研究会」共催の研究会にて報告した内容のレジメをアップします(PDF-352KB)。 http://www.juris.hokudai.ac.jp/~yoshidat/hokuhoukai.pdf「民主主義に対する不安」を抱えるフランス政治社会論と2007年の大統領選…

<お知らせ>学会報告。

日本比較政治学会(於同志社大学、6/23-24) http://wwwsoc.nii.ac.jp/jacp/event/taikai/2007j-pre.html■自由企画5 「英仏左翼政権と欧州通貨統合」 趣旨:英キャラハン政権と仏モーロワ政権が欧州通貨制度に対してとった政策を比較することにより、左派政…

安保問題フェロー募集@Zurich

The Center for Security Studies at ETH Zurich is seeking, immediately or by arrangement,a Research Fellow (80-100%) in the area of Strategy and Doctrine.Responsibilities In the research area of strategy and doctrine, you will be responsibl…

大統領サルコジの誕生。

↑はフランスの名物政治風刺番組、「ニュースの面白い奴等(Guignols de l'Info)」のサルコジ。日本でも政治風刺番組を作って欲しいものです。そのキャラと顔が受けたのか、あるいは没落していく国が二重写しになったのか、先のフランス大統領戦は日本でも結…

Demadez plus a la Politique!

取り急ぎ2007年のフランス大統領選の速報のみ掲載します(細かい数字は変わる可能性があります)。詳細な分析はそのうち、ということで。・結果(内務省): ニコラ・サルコジ 53.35% VS セゴレーヌ・ロワイヤル 46.65%・分析: サルコジ票のうち、バイル…

第一回投票結果は何を意味する?

まだまだ雪景色のオロフレ峠22日にフランス大統領選第一回投票が行われ、大方の予想通りサルコジ対ロワイヤルが決選投票に進むことになった。第一回投票の主なトレンドを以下に記してみたい。 ?高い投票率=低い棄権率 今回の投票率は84.6%、棄権率は16.2%…

その思い出はプライスレス。

2006年10月に仏国立農業研究所に提出された博士論文は18万5500ユーロしたのだという。内容はといえば、野菜の分子構造に関するもの。 しかし、この博論に何か世紀の大発明につながるヒントが隠されていて、産学協同に熱心な企業と大学が値段をつけた、という…

ある碩学の死去。

フランス政治学界の重鎮中の重鎮、ルネ・レモンが4月13日に逝った(享年88歳)。フランス革命史家のフランソワ・フュレの後を継いで、アカデミー・フランセーズ入りし、「不滅の人(immortels)」(終身会員であることからそう呼称される)の碩学も、長い闘…

<論文>どうにか。

以前ほどの余裕はありませんが、一年に一本は「それ相応」のものを活字にしなければ、という(おそらく長くは続かなさそうな)モットーから、滑り込みで書評論文を書きました。「書評:ドイツ統一とフランス外交−欧州統合はなぜ進んだのか」 『北大法学論集…

ボノによるシラクへの呼びかけ。

U2のBonoによるフランスへの呼びかけが「ル・モンド」(3月23日付)に掲載されました。 ボノはご存知のように、INGOであるDATA (Debt, AIDS, Trade, Africa)を設立して、途上国の債務「グローバルな貧困解決キャンペーン(G-Cap)」や「国連ミレニアム開発目…

ミシュラン三ツ星とトリュフの謎。

Michelin Red Guide 2007 France: Hotels & Restaurants (Michelin Red Guide: France)Michelin Travel Publications (2007/04)Michelin Travel Pubns この商品の詳細を見る今年もミシュラン赤本の更新の季節になった。 結論からいうと、5つが出て5つが入っ…

「ワインと外交」

ワインと外交西川 恵 (2007/02/16)新潮社 この商品の詳細を見る以前書いたレビューですこぶる好評だった『エリゼ宮の食卓』を著した西川恵氏の新著『ワインと外交』(新潮新書)が出た(横手さんえらい!)。今回はコンパクトな新書であるし、二作目であるし…

援助貴族は貧困に巣食う。

夕張「応援映画祭」が開催された。 「応援」するなら、もっと良い映画があるだろうに、という突っ込みは ともかく、映画好きとしては喜ばしい。春が来れば、プロ野球も相撲もやってくる。 市民団体も行ったし、会社もずいぶんやってきた。最近、地方開発系関…

パリ・スクール・オブ・エコノミクスの誕生。

LSE(ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス)の向こうを張って、PSE(パリ・スクール・オブ・エコノミクス)なる大学院大学がフランスに誕生した。 http://www.parisschoolofeconomics.eu/versfre/? (←ものすごく先行き不安感を感じさせるウェッブサイト…

柳沢発言が負うべき責め。

女性を「生む機械」、家庭は「子供二人が健全」と発言した柳沢厚労相への批判が高まっている。従来から女性の結婚や出産をめぐる言説は、政策的意味と個人の人生観とが絡み合うため解きほぐすのが困難で、混迷の度合いを増している。こうした中、言及され始…

comment made at 7th GSBR workshop.

2月16日、独トリア市議会議員(緑の党選出)のSigrun Priemer氏を迎えて北海道大学大学院法学研究科「研究推進ボード(GSRB)」によるワークショップが開催されました。 以下は吉田によるコメント部分の抜粋。Thank you Naomi, I briefly introduce myself; …

<掲示>独マインツ・欧州史フェローシップ。

The Institute of European History awards fellowships for a research stay in Mainz from July 2007.The Institute promotes research on the historical foundations of Europe – comparative or transnational resp. transcultural projects dealing wi…

前哨戦の開始。

2月をもって、フランスの大統領選は本格的にスタートする。手始めは社会党ロワイヤルの選挙綱領の公表から、だ。その直前に、世論調査機関TNSソフレスの得票率予想結果第11弾が実施された。最近、メディアが「サルコジ・サイクル」に入ったこともあって、ロ…

社会の記憶は何処へ。

ブリティッシュ・ライブラリーが予算削減のために危機に瀕している、という報道が流れた。 年間予算(約1億ポンド)の7%が削減されることにより、開館時間の大幅短縮や利用料の引上げや各種サービス・メニューの廃止を検討しているという。アーカイブの新規…

大統領選に向けて。

1月17日に、サルコジが正式に与党UMPから候補者として選出されました。日本国内での報道と異なって、そのネオ・リベラリズム色は薄くなっています。在仏日本人向けフリーペーパーの「フランス雑波」に来る4-5月のフランス大統領選についての一文を寄せたので…

ペコちゃんぺこり。

「大手菓子メーカー「不二家」(本社・東京)の埼玉工場で消費期限が切れた牛乳を使ったシュークリーム約1万6000個を製造・出荷していた問題で、同社が持つ全国5工場に対して、所在する自治体が立ち入り検査をしていることが12日、わかった」(1月12日付朝…

ブレーメン大学PhDフェロー。

The Graduate School of Social Sciences (GSSS) at the University of Bremen invites applications to its 3-year Ph.D. program from October 1, 2007to September 30, 2010.The GSSS is part of an international network of graduate education and is …