日仏若者会議。

すっかり久々の更新になりました。

12月22日、「日仏グローバルアジェンダ・ダイアローグ」と称したフランスEHESS(仏国立社会科学高等研究院)日仏財団と北海道大学法学研究科・公共政策大学院との1日セッションを開催します。
詳細はこちら。
http://ffj.ehess.fr/evenements_a_venir.html

今回の主体は、日仏の学生たちです。
日本では中々社会問題として公式的なアジェンダに乗りませんが、とりわけリーマンショック以降、どの先進国でも若年層をめぐる環境は悪化しています。例えば、ILO(国際労働機構)は最近、経済危機の最大の犠牲者は若年層であり、アジアでは3600万人もの若者が失業状態にあると報告しています。
http://www.ilo.org/public/english/region/ampro/cinterfor/temas/youth/news/youth1.htm
http://www.ilo.org/asia/info/public/pr/lang--en/WCMS_143339/index.htm
「ロスジェネ」は、「マンガ」や「オタク」とともに、ワールドワイドな言葉になりました。

若者たちは国の将来、と書くと押し付けがましい平凡な政治家の言葉になるので止めますが、このダイアローグの趣旨は、国境を越えた形で若年層が置かれた立場を相互に確認することで、情報と意見の交換を行い、互いに問題解決のヒントを得ることにあります。「高等教育行政」と「社会格差」をキーワードとした午前と午後のセッションで日仏のそれぞれの学生が報告を行って、ディスカッションを行います。

もうひとつの趣旨は、やや教育的観点が入りますが、なるべく学生に海外に出て、思考錯誤をし、対話をし、恥をかいてもらうことで、視野を広げて欲しいということ、さらに行政的配慮が入りますが、日本人(学生)のプレゼンスをなるべく高めるということがあります。

特段何か結論やインテリな議論をするわけではありません。それぞれに互いから学ぶものがあれば、それこそが若者であることの意味を強化するのだと思っています。