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その思い出はプライスレス。

2006年10月に仏国立農業研究所に提出された博士論文は18万5500ユーロしたのだという。内容はといえば、野菜の分子構造に関するもの。
しかし、この博論に何か世紀の大発明につながるヒントが隠されていて、産学協同に熱心な企業と大学が値段をつけた、という話ではない。

執筆者のアガタ・ジクウィンスカ博士は、丁寧に自分の博士論文が完成するまでのコストを計算して、これを積算した結果が約19万ユーロ(日本円で約3000万)かかったと発表したのだ。つまり、博論が提出されるまでには、自分のポスト=月給、教育研修費、研究所が負担する社会保障負担等々が支出されるわけで、その総額である(ちなみに本人の月給は約1200ユーロでしかないが、人件費が8割を占めるそうだ)。

何でもこれはBernard-GregoryというNGOが始めた事業の一環で、論文の一部をコスト分析に当てることも推奨され、教育省も関心を示しているという。

はて、自分の博論には幾らかかったのか、と計算するほど無邪気にはなれないものの、恐らく持ち出しになっていることは確かである。
そんな時代が過ぎ去って欲しいとも、過ぎ去って欲しくもないとも、何とも複雑な心境で記事を読んだ。

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