<お知らせ>コラムの開始。
来月発売号から月刊『論座』の巻頭コラム「潮流」での連載が始まります。
「正論」も「世界」も単なる同人誌になってしまった中で、『論座』の健闘が光っています。そんな雑誌の部分を与えられることは大変光栄なことと、自分では思っています。そんなこんなで「おやじキラー」であるだけでなく「若手キラー」でもある薬師寺編集長に乗せられ、あれよあれよという間に写真撮影まで済ましてしまいました。
とまれ、今や「若い」というだけで「論壇」では付加価値が出る時代。
高校時代にいわゆる「論壇誌」を教科書代わりにしてきた者としては、そんな語義矛盾的な付加価値に甘えるわけにいきません。
とはいえ、それほど引き出しがある人間でもないのでここは徹底徹尾「ヨーロッパ」と「歴史」と「政治」にこだわっていければ、と考えています。所詮、そういうものしか書けませんから。
他方で、「欧州製造業とEUの産業政策」と題した『インダストリー・ジャパン』での連載が終わります。羊頭狗肉な内容になりつつも、長らく自由に書かせていただいた編集長の那須直美さんに感謝したく思います。思えば、3年前に初めてお会いした時に、そのキャラの強さに押され、熱意にほだされて、連載をお引き受けした記憶があります。どんな雑誌でも、いや雑誌だからこそ、編集長の趣味が反映されるのでしょう。そういう「顔」がみえる雑誌がどんどん少なくなっている時代であるようにも思います。
打ち止め、と言っていた大統領選関連では、また追加で出ました。
「2007年フランス大統領選挙と下院選挙―集合的没落感覚とポピュリズムの帰趨」『生活経済政策』9月号(520号) http://www.seikatsuken.or.jp/
「サルコジ新大統領の共和国と保守の革新―ヘゲモニック・プロジェクトは成功するか」三井物産戦略研究所『The World Compass』2007年9月号 http://mitsui.mgssi.com/
両誌ともに、院生時代からお世話になっている媒体です。メジャーではありませんがともに高いクオリティを維持されている編集部の努力には頭の下がる思いです。「労働者」、「資本家」ともに分け隔てなく。大事なことではないでしょうか。
でも、
「インタビュー:ロワイヤルはなぜ負けたのだろうか?フランス国民は、革新的政策よりも強い大統領を求めた」
『月刊連合』8月号 http://www.jtuc-rengo.or.jp/shuppan/teiki/gekkanrengo/index.html
もあるから、ほんの少しだけ、「労働者」に肩入れしてます。