ハンナ・アーレントの詩。

12月19日のシアターキノでの映画「ハンナ・アーレント」封切での山口二郎×吉田徹ゼミは、お陰様で満員御礼、盛況のうちに終わりました。
http://theaterkino.net/wp/?p=9177
ちなみに、アーレントの思想については、映画に引き付けたものが25日か26日付け北海道新聞(夕刊)に掲載予定です。

このイヴェントでボクはアーレント作の詩を読むというちょっと気障なことをやってみましたが、意外と好評で、イヴェントの後に何人からか、どこで読めるのかとの質問を頂きました。

出典はアーレントの決定的伝記のヤング=ブリューエル『ハンナ・アーレント伝』からです。

以下に原文(もとはドイツ語ですがその英訳)と日本語で引用・紹介しておきます。
なお、キノでも張り出してもらったはずです。

Lucky he who has a Home (1946)

Sorrow is like a light that gleams in the heart,
Darkness is a glow that searches our night,
We need strike only the small, mournful flame
To find our way home, like shadows, through the long, board night.
The woods, the city, the street, the tree are luminous.
Lucky is he who has no home, he sees it still in his dreams.


故郷持つ者の幸せ

哀しみは心かすかに光る明かりのよう、
闇は私たちの探る光。
私たちは小さな哀しい灯を灯さなければならない、
長い広い夜を徹して、影法師のように、私たちの、帰郷の道を見つけるために。
森や都会や街路や樹木が暗闇に光る。
故郷を持たない者は幸せだ。彼は今でもそれを夢に見る。



年末に静かに想いを馳せるにはうってつけな詩かもしれません。

ハンナ・アーレント伝ハンナ・アーレント伝
(1999/12/30)
エリザベス ヤング‐ブルーエル

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