United We Stand. Europe has a Mission (2006)

「問題がある、いやそれはアメリカと中国という2つの問題だ―EU大統領の発したこの一言で、特殊舞台が編成された。「英国人」(E.マクレガー)、「スペイン人(P.クルス)」、「ドイツ人」「イタリア人」「フランス人」とだけ呼ばれる先鋭部隊の隊員たち。彼らのミッション―それは武力を使わずに二大超大国の衝突を回避することだった...」 United We Stand. Europe has a Mission (2006)
http://www.unitedwestandmovie.com/
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いや、こんな映画が公開されると聴いたときには、なんかB級チックだなぁ、欧州委員会のお金が入っているんだろうなぁ、でもヨーロッパ政治の専門家と名乗るからにはみておかないとねぇ、なんて思っていたわけです。当然日本には入ってこないだろうから、そろそろDVDをアマゾンで買うかな、どこの国のアマゾンから買うかな、とか。

ところが!

なぁんと、この映画、フェイクなんですって、奥さん!
同僚Y先生の口癖を借りれば、「びつくり、びつくり」ですよ、本当に!

企画を考えたのは、Eva&Franco Mattesという2人のアーティスト。
http://0100101110101101.org/home/unitedwestand/index.html

ははん、確かこの2人、ナイキから以前損害賠償を求められたアーティストでした。
得意とするのが、いわば「虚偽広告」。本当のものを嘘に、嘘のものを本当に。
しかしそれは本当に嘘で、嘘な本当?
« One tactic is not to present something that we all recognize as shocking, but to present the shocking aspect of what is comfortably familiar ».
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広告メディア資本主義へのゲリラ戦。
してやられた、私なのでありました。
United We Standというのも実はフェイクでありました、なんてことも、今の欧州統合をみていると、あるかもしれません。