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フランスLe Banquet誌 日本特集号

久方ぶりの更新になってしまいました。

フランスではCommentaire, Debat, Espritといった日本的にいえば有名な「論壇誌」がありますが、その「第四」の座を目指すと豪語しているLe Banquetという雑誌(季刊)があります。

他の雑誌と同じように、どこの出版社が、というよりは知識人グループの集団が発行しているのですが、この雑誌は官僚出身の実学志向の強い社民改革派が出している点が特徴かもしれません。

同誌のウェッブサイトはこちら。
http://www.revue-lebanquet.com/

この雑誌が今季号で日本の政治経済社会を特集しています。
日本の文化はフランスでは定着していても、政治経済や外交が注目されることは稀なことなので、貴重な機会といっていいかもしれません。私もその企画を少しだけお手伝いしたということもあり、以下に編集長からの挨拶文と目次を転記します。下の目次にあるように、政治学者に経済学者に、官僚に政治家にと、日本国内では実現できないほどの、キーパーソンへのインタビューを含む、かなり充実した内容になっています。フランス語だけでなく英語の記事もあるので、気になった方は是非注文してみてください。送料込みでも3000円くらいだと思います。



REVUE LE BANQUET
『ル・バンケ』第32号(2013年夏季)
日本特集号の御案内
 本誌はフランス有数の総合雑誌・論壇誌を目指して1992年に創刊、これまで30号以上を世に送り出してきました。これまでにオランド現大統領を初め、プロディ・イタリア元首相、ストロス=カーン元IMF専務理事など政治家のほか、マルセル・ゴーシェ、エマニュエル・トッド、チャールズ・テイラーマイケル・ウォルツァーなどの内外の知識人の論考やインタビューを掲載してきました。

 第32号となる今号では、日本の政治経済を特集しています。18人もの専門家の眼を通じて、今の、そしてこれからの日本が直面する課題が多様な視点から分析されています。日本国内で知られている論客であっても彼らの意見はヨーロッパやアメリカでは流通しておらず、日本の読者にとっては海外の視点がどのようなものを伺い知ることのできる貴重な対話集にもなっています。英語とフランス語双方での文章は、海外で活躍する読者諸氏に有益な材料ともなるでしょう。
 
 日本の政治、経済、外交、社会問題の4つの領域で各界の第一線のデシジョンメイカーや政治家、専門家、ジャーナリスト等が深い見識と教養を持って持論を展開しています。政治家・デシジョンメイカーでは、津島雄二柳井俊二、兼原信克、専門家では吉川洋清家篤岡本行夫、太田弘子、ジャーナリストでは磯村尚徳、大野博人など各氏が登場します(敬称略)。
 
 本誌目次とお求め方法(一冊21ユーロ+送料)は同封資料をご参照下さい。また、本誌詳細についてはウェッブサイトwww.revue-lebanquet.comを、またその他お問い合わせはle.banquet@wanadoo.fr(英仏語のみ)までお願いいたします。
 
『ル・バンケ』編集主幹
ニコラ・テンツェール(Nicolas TENZER)


『ル・バンケ(Le Banquet)』第32号(2013年)「日本よ、何処へ行く(Where are you Going, Japan )?」

〔目次〕
巻頭言――政治的不安定か、新たなスタートか(英仏文)

「変化し続ける国、日本」(仏)
吉田 徹(政治学者、北海道大学准教授)

「日本政治という不安定な舞台」(英)
河野 勝(政治学者、早稲田大学教授)

「世界を学び直す日本」(仏)
磯村 尚徳(外交評論家)

経済――没落か再生か
「日本経済の課題―人口、貿易、財政」(英)
吉川 洋(経済学者、東京大学教授)

「世界競争で日本は勝ち抜く」(英)
堀井 昭成(キャノングローバル戦略研究所、元日銀理事)

「イノヴェーティブな日本を取り戻す」(英)
原岡 直幸(経済産業省経済産業研究所ディレクター)

「人口増と労働市場改革―日本改革の鍵」(英)
清家 篤(慶応義塾大学長、前社会保障制度改革国民会議委員)

「競争力、社会保障、税制」(英)
津島 雄二(衆議院議員、元厚生大臣

外交――大国化する日本?
「日本の新たな国際戦略」(英)
兼原 信克(外務省、元韓国大使)

「日本の安全保障戦略とは」(英)
道下 徳成(国際政治学者、政策研究大学院大学教授)

「日本の対外支援の有効性」(英)
田中 明彦(国際政治学者、JICA理事長)

「日本は自己主張するのか」(英)
岡本 行夫(岡本アソシエイツ代表、元外交官)

「日本と世界における新たな安保課題」(英)
鶴岡 路人(防衛研究所主任研究官)

「新たなリスクと新たな同盟」(仏)
西川 恵(ジャーナリスト、毎日新聞編集委員)

「グローバルな戦略に向けて」(英)
柳井 俊二(元外務省事務次官

社会――高齢化はチャンスとなるか?

「日本の労働市場の矛盾と課題」(英)
神林 龍(労働経済学者、一橋大学准教授)

「日本の社会コンセンサスをいかに作り上げるか」(英)
太田 弘子(元経済財政大臣、政策研究大学院大学教授)

「日本の民主主義は危機にあるのか?」(英)
大野 博人(ジャーナリスト、朝日新聞編集委員)

【その他】(仏文)
「核抑止の政治的意味と哲学的課題を問う」
エマニュエル・ナル
「消化力なき教育」
フィリップ・ブーランジェ

【書評集】(仏文)
Simon Leys, The Hall of Uselessness: collected essays
Philippe Séguin, Louis Napoléon le Grand
Alexandre Adler, Le peuple-monde.
Nicolas Delalande, Les Batailles de l’impôt. Consentement et résistances de 1789 à nos jours
G. Lenotre, Napoléon
Adrian Bell, Only for Three Months

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