コーヒーマシンのあれこれ。

おそろしく久しぶりのブログ更新になりました。
本当にここ数か月、仕事以外でパソコンに向かう時間がとれなかったのが実情です。
もちろん、FBとツイッターに資源を取られているのも確かですが...

今回はちょっと嗜好を変えて、「コーヒーメーカー」をレビューしておきます。

コーヒー好きはもともとなのですが、コーヒーも淹れ方によって色々な味と風味が出てきます。
「素材」×「道具」の掛け合わせで結果が変わるのは世の普遍で、旅行先やネットで見つけては細々と集めています。

まずは、こちらのオーソドックスな<ドリップ式>
色々な種類がありますが、数年前に「ドトール」のポイントを使って購入したメリタ製を愛用しています。
ペーパー・ドリップといえばメリタ社ですから。

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色も何気に気に入っています。

次に、やはりエスプレッソ好きとしては<機械式エスプレッソ・マシン>は欠かせないものになりました。
これは何台か乗り換えてきたのですが、一番安定しているデロンギに落ち着きました。もっと安いものもありますが、こと機械式エスプレッソマシンに関して言えば、安かろう悪かろうというのが実情です。
後は、少し前に奮発して買った(並行輸入もので安く出ていました)ラ・パボーニの一番安価なEuropiccolaを使っています。

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デザインにはうっとり。

Professionalという気圧計が付いたものもありますが、実質的には一緒。
最近はパッキンが傷んで水漏れするようになったのが悩み。交換部品が通販しているので、交換しないとなりません。手動なので、豆の粗さやタイミング、温度によってかなり抽出にバラつきが出ますが、それはそれで楽しいものです。美味しい一杯が入った時に小さな幸せを感じます。

いつかは、業務用のマルゾッコ(スタバでも入っている所があります)を手に入れたいものです。もちろん中古になるでしょうが、それでも予算と場所の問題はクリアできることは難しそうです。

<直火式エスプレッソ(いわゆるマキネッタ)>も、それはそれなりに悪くありません。
どこかのブログを読んだのですが、ポイントは淹れたてのコーヒーに砂糖をやや多めに入れて、これでもか!という位にかき混ぜること。また違った味わいが出て、かなり質の悪い豆でも美味しく飲める気がします。

280_.jpg色々な種類があるけど、結構高かったりする。でもかなり長年持ちます。

エスプレッソといえば、ここ数年<ポッド式>のマシンがすごい勢いで普及しましたが、これはとりあえず買わないことにしました。

そもそも豆や液体をポッドにするという発想が邪道だろうというのがあるのですが、ネスプレッソ、フィリップス、クルップなどそれぞれに何となく特徴があるのですが、続けて飲んでいるとどうしても飽きてくる、ということが挙げられます。これはポッドのフレーバーを変えてもそうで、多分品質を安定させるために余分なものを混入させているからではないかと思います。後は構造上でしょうか、個人的な好みとして湯温がやや低く出るように思います。たまに飲むには美味しく感じてお薦めですが、自宅に置いて常時という場合には、どうしても飽きが来てしまいます。

ちなみに、先行社のネスレ社のネスプレッソ部門の人に聞いたのですが、当初特許をとって絶対真似ができないようにしたのが、あっさりと類似品が出回ったとか。ただ先行組だけあって、ポッド式の中ではネスプレッソがやはり一番おいしいとは思います。

割愛しますが、豆についてはもちろん美味しいのに限ります。そんな時はやはりよく言われるように<フレンチプレス>が一番豆の特徴を引き出してくれます。

la04-0078_1.jpg 最近人気のボダム。フランスで普及したから「フレンチ」と呼ぶそうですが、逆にあまりフランスで見かけることはありません。むしろアメリカの方が普及しているような印象です。

ただ、フレンチプレスに適した豆が常時どこでも手に入るわけではないので、勢い出番は少なくなります。
最近ではカップ式のものが出回ってますが、これも出がらし豆の処理を考えると、マイナスです。

最近購入したのが、いわゆるナポリ式>と呼ばれるもの。
ポットが上下に分離していて、上に豆、下に水を入れるまではマキネッタと一緒ですが、水が沸騰したらポットを逆さにして、ドリップさせるというもの。

ILS5010103_4.jpg わかりやすく説明すると、こういう風に淹れます。

中々面倒ではあるのですが、豆の蒸れる時間が長いからでしょうか、バランスの良い味が引き出されます。
この「トリセツ」によると、ポイントはひっくり返して後、口にティッシュを突っ込んで風味を逃がさないようにすることだとか。
http://www.youtube.com/watch?v=YllQLj0h6mo&playnext_from=TL&videos=oz-HsuDDvmI
試してみましたが、特段味が変わるようには思えず、気分なのでしょう。

最近、あちこち住む国が変わっているのでその度に思いエスプレッソマシンを持ち運ぶわけにはいかず、困ったなと思っている矢先に発見したのが、こうした<手動式エスプレッソ>
プレッソ
http://www.doubletall.com/presso/
ツイスト
http://www.0141coffee.com/maker/twist.html
ハンドプレッソ
http://www.handpresso.asia/

ただ、「プレッソ」はまだややかさばるし、「ツイスト」はガス・カートリッジが必要なのでやはり不便、ということで「ハンドプレッソ」の購入を検討中です。

他には、より手軽な<トルコ式コーヒー機(イブリック)>ベトナム式コーヒー機><パーコレーター>も戸棚に納まってます。

ただベトナム式は練乳を入れるのが前提ですし、他の2つは手軽とは決して美味しく入るわけではないので、戸棚に仕舞われたままです。

主なものでは<サイフォン式> と <ダッチ(水出し)式>が足りないまま。いつか購入せねばなりません。

子供の頃、毎晩父親に命令されてグラインダーでコーヒー豆を挽いていた経験があるからでしょうか、「ひと手間かけた方が美味しいコーヒー」という強迫観念があるように思います。料理でも何でも、やはり苦労した分、美味しく感じるというのも真実でしょう。

ほかにも、<アトミック・コーヒーマシン>といった生産していない珍しいものもあって(方式はマキネッタと一緒のよう)、そうした意味ではまだまだコレクトの道は続きそうです。http://en.wikipedia.org/wiki/Atomic_Coffee_Machine

グラインドしたコーヒー豆にお湯を流し込んで、いかに抽出するかという基本は一緒です。
ただ、コーヒーをめぐる歴史は一様ではありません。そんな所は以下の本で。


コーヒーが廻り世界史が廻る―近代市民社会の黒い血液 (中公新書)コーヒーが廻り世界史が廻る―近代市民社会の黒い血液 (中公新書)
(1992/10)
臼井 隆一郎

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さて、そろそろコーヒーを一杯飲みに行きましょうか。