RONZA、再始動。

かつて『論座』(発刊当初はRONZAと標記していた記憶もありますが)という、朝日新聞社が出していた「総合雑誌」がありました。保守の総合雑誌としては「正論」や「中央公論」があり、左派には「世界」がありましたが、そのように原理的なものの見方ではなく、よりプラグマティックで柔軟な姿勢でもって現象を分析して論じる、というポジションの雑誌でした。売上げ部数低下の中(一部の人々のみに惜しまれつつ)、2008年にその13年の歴史に幕を閉じました。2007年4月号に掲載され、アクチュアルな物言いで一世を風靡しつつ、その後宙ぶらりんなままになった赤木智弘「希望は戦争。丸山眞男」をひっぱたきたい」は、社会現象にまでなりました。

Twitterではすでにお知らせしましたが、その「論座」がウェッブでの復活を期すことになりました。
http://webronza.asahi.com/
昔巻頭コラムを書いていたという縁もあってか、オープン記念シンポジウムに登壇します。
http://synodos.jp/collabo/webronza
(←ニコ生でも中継予定とのこと)

「どうも昔の論座と趣が違う」「オープン記念にしては軽量級だ」。
そんな意見を持たれた方の直感は正しいかもしれません。
それでも、昔の紙媒体が持っていた、志と雰囲気は、いくばくかでも残すよう、個人的には努力していきたいと思っています。