頂きもの、

年をまたがって、色々と頂戴いたしました。ご恵投有難うございます。

論文では、
川嶋周一先生から
●「ヨーロッパ連合構想と「新しいヤルタ」―70年代以降の「自立的ヨーロッパ」模索の中の冷戦ビジョン」
日本国際政治学会編『国際政治』第157号
を頂きました。フィレンツェのアーカイヴも一度は開けに行かないとならないと意を強くしました。
奇しくも、二名の方から同じ雑誌を頂戴しました。『創文』2009年6月号所収の
●鈴木均「戦後合意として機能した欧州統合」
●宮下雄一郎「戦後フランスと「日本問題」」
です。ともに「歴史」を上手に使いこなして色々な示唆を与えてくれます。
●中田瑞穂「議会制民主主義への突破と固定化(1)(2)―経路・課題・結果」『法政論集』(名古屋大学)第226号、第228号
分析対象の時期は戦間期ですが、そのダイナミクスはもちろん現代にでも通用するような感じがします。
また、
●作内由子「オランダ型議院内閣制の起源」『国家学会雑誌』第122巻第7・8号
を頂きました。有難うございます。

書籍としては、
●共著者の鈴木一人・加藤正俊の両氏から

構成主義的政治理論と比較政治 (MINERVA比較政治学叢書)構成主義的政治理論と比較政治 (MINERVA比較政治学叢書)
(2009/12/30)
小野 耕二

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を頂きました(論文も有難うございます)。待ちに待たれた研究所ですが、ブライスもシュミットも、初邦訳となる本です。

菅原琢さんから、

世論の曲解 なぜ自民党は大敗したのか (光文社新書)世論の曲解 なぜ自民党は大敗したのか (光文社新書)
(2009/12/16)
菅原琢

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を頂きました。「たかが」ファクツ、「されど」ファクツ、です。勉強になりました。こういう「斜め45度」からの展開は、新書レーベルでは光文社新書(と幻冬舎新書?)にしかできないでしょうね。

「斜め45度」といえば、
勁草書房編集部の関戸さんから、

公共性への冒険―ハンナ・アーレントと“祝祭”の政治学公共性への冒険―ハンナ・アーレントと“祝祭”の政治学
(2009/11/19)
石田 雅樹

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をお送りいただきました。タイトルも表紙の写真も素敵です。ボクの学部生の時にアーレントブームといわれたものですが、川崎修さんのアレント本も出ますし、すっかり定着した感があります。これも「斜め」から彼女の思想が有効な時代だからなのかもしれません。

有難うございました。