コンビニ弁当「お持ち帰り」。

「コンビニ排除命令 大量廃棄も考え直そう」
http://mainichi.jp/select/opinion/editorial/news/20090623ddm005070162000c.html

 大学3年生の頃だったか、1年ほどコンビニでアルバイトをしていた。「おでん」のスープの味加減に精力をつぎ込み、有線放送のチャンネルの多さに驚いていたせいか、案の定、お釣を間違えたり、自販機に違う種類のドリンクを入れたりと、沢山のミスをしでかしたものだが、中でもこっぴどく怒られたのがコンビニ弁当の「持ち帰り」だった。店側としては、期限切れで起こる食中毒(そんなものは起きようがないにも係らず)を見過ごすようなことはしておけない、ということなのだろう。

 毎日数回、店員は賞味期限切れ近くになった弁当類をまとめて、事務所の裏に積んでおく。これは「その場で食べてもいい」が、「持ち帰ること」は厳禁になっていた。バイトの人間が食べても消費しきれないほどの弁当は、破棄される運命にある。ショッピング用カゴの3つくらいはあっただろうか。「モッタイナイ」。そんな弁当を夜中近くに来る清掃屋さんにせっせと弁当を配るだけでなく、自宅にも隠れて持って帰っていた。誰かがチクったらしく、近くのアパートで同居している雇われ店長と副店長にひどく叱られた記憶がある。

もっとも保存料とアミノ酸付けになった弁当だけを長らく食べていると、舌がおかしくなってしまい、とうとう身体が受け付けなくなって、それ以降「持ち帰り」はやめた。

UNDPのいう「絶対的貧困」(1日1ドル以下の生活)の人口の約3割にあたる、しかも食べ物として不完全なコンビニ弁当が日本中で廃棄されている。そんな不完全な世界にめまいがする。

パリの街で考える「生活者の政治」(山口二郎
http://uonome.jp/article/yamaguchi/467

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