論文―頂きもの。

いつの間にか頂いた論文が溜まってしまっていました。
有難うございます。

高橋進先生から「神奈川大学評論」に掲載された
●「ヨーロッパにおけるナショナル・アイデンティティの現在」
を頂きました。この雑誌は、昔から硬派でとても面白い特集を組みます。とても大学が出している雑誌とは思えないです。

松尾秀哉さんから
●「階級紛争から言語紛争へ―歴史的コンテクストにおける『統治連合』」、『聖学院大学総合研究所紀要』第40号
を頂きました。ちょうど同じようなフレームワークで、フランスの68年運動を捉えなおそうと思っていただけに、奇遇とは思えません。

大久保健晴先生からは
●「小野梓におけるローマ法学と功利主義(上下)」『政徑論叢』第76巻第3・4号
を送って頂きました。思えばお互いに遠くまで来たものですね。ね、先輩。

また、柳田陽子先生から
●「2007年、フランス2大選考―政党システムへのインパクト」『国際関係学研究』第34号
を頂きました。これは、2007年フランス大統領選についての論考として、今までで最も包括的なものではないでしょうか。柳田先生は、RTLラジオの時事評論番組を良く聴いておられるようで、実は私も重宝しているので、親近感を感じました。

ちょっと前になりますが、中川辰洋先生から
●「フランス協同組合銀行セクターの構造と変容(1)(2)」『青山経済論集』第59巻第2-3号
を頂戴しました。日本の経済学者は大陸系の金融セクターについては非常に弱いです。そうした意味で、いつもこれを定点観測されている中川先生の仕事は大変重宝させていただいています。

いつも精力的に発表しておられる土倉莞爾先生からは
●「キリスト教民主主義とコーポラティズム」『法学論集』第57号第4号
さらに
●"Corporatism and Christian Democracy in our Days",Review of Law and Politics,no.29
を頂きました。今までこのようにコーポラティズムの「本丸」に切り込んだ政治学者が少なかったのが不思議だな、という位の感慨を
覚えました。論文はもちろん、いつも同封していただくお手紙が楽しみです。

最近の最大の話題作は、網谷龍介先生の
●「職業外交官への愛情と外交制度分析の欠如と」『国際学研究』第33号
でした。なんでなんで、網谷さんの書評論文はこんなに何時も勉強になるのでしょうか??