Nokiaユーザーの自負。

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新世代と旧世代。

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705NKで撮った積丹の夕日(Carl Zeissレンズ!)。

おそらく腐蝕が進んだのだろう、ちょっと前に水没させた702NKの調子が我慢できないところまで悪化したので、705NKに代変わりさよう、と思いソフトバンク販売店へ(取り出した瞬間に「そのけーたい大きいねっ」と言われたこもあり…)。

おそらく「爆発電池」の被害もあったのだろう、705NKはすでにその店頭では扱っておらず、方々に電話してもらい、ようやく1台確保。

いざ機種変更の時点で混乱の極み。

第一に、販売奨励金を止めたソフトバンクの端末はどれも数万円する。これじゃノキア販売端末とほとんど変わらないし、IPhoneの8Gモデルが$500前後で販売されているから良い勝負だ。

さらに一括払いしようと思いきや、ポイントやら長期割引やらで、どうも24ヶ月使用することを前提とすれば分割にした方が安上がりになるらしい。下取りがあるわけではないし、分割(正式には「割賦購入あっせん契約」というそうだ)の方が安くなるってどういうことなんだろうか。

何度聞いてもその仕組みがさっぱり解らない。このままだと嫌な客になってしまうので「随分複雑な制度なんですね」というと、「複雑ですみません」という答えが返ってきた。

さらに「あんしんパック」やら「パケットし放題」(そもそもこの商品名が安直でいただけない)が「強制的」に「無料で」ついてくるらしい。もちろん期間限定で。つまり、サービス解約しないと、忘れた頃に数百円が使用料に上乗せされることになる。面倒なので、「そんなサービスいらない」というと、「強制加入です」という。しかし契約書の申し込み覧があるということは、申し込まないでも良いということではないか、とだだを言ってみると「お客様」と書面に指をさされた。よく観ると、「1.契約する」という選択覧しかない。

そのままごねても埒があかないので「じゃ契約してすぐに解約します」というと「当日解約はできません」という。敵もさるものだ。単にサービスを解除するのにボクは明日また来ようなどと思わないし、2日後には忘れてしまうに決まっている。

…と苦労して手に入れた705NK

先代機と同じくシンビアンOSなので、色々とアプリケーションが流用できるだろうと思いきや、どうもシンビアンの規格自体がアップグレードしているらしく、昔入れていたアプリがインストールできない。それも端末でインストールする方式に端末が変わっているので、昔のシンビアンのように裏技を使ってインストすれば終わり、という手段も使いにくい(できないことはないらしい…だけど上手くいかない)。もちろん、これはシンビアンの規格自体の問題というよりは、通信会社が無用なブロックをかけていることから生じる問題である。

前々から放言しているように、日本の携帯市場は非常にいびつな構造になっている。ITという最もワールドスタンダードな産業において、である。SIMブロック規制を緩和すれば済む話ではない。

そのポテンシャルを十分に引き出せない端末に数万円を払うNokiaユーザーは浮かばれないのである。それでも抗議の意を込めて、いつの日かIPhoneやBlack Berryが上陸するのを夢見て、705NKを使おう。