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社会の記憶は何処へ。

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 ブリティッシュ・ライブラリーが予算削減のために危機に瀕している、という報道が流れた。

 年間予算(約1億ポンド)の7%が削減されることにより、開館時間の大幅短縮や利用料の引上げや各種サービス・メニューの廃止を検討しているという。アーカイブの新規所蔵の15%を圧縮するともいう。
 今や国立図書館の機能のひとつは、ライブラリーのデジタル化だが、これも人員削減によって一時的に停止せざるを得ないと関係者は証言している。もちろん、これらはブラウン蔵相に提出された「最悪のケース」ということで、実際には根幹業務が停止するまでに行くとは考えられない。しかし、である。

 2年前に日経新聞で連載された「『現代』を歴史に刻む―アーカイブズの今」(2005年6月6日〜20日、夕刊)は「アーカイブズ」という切り口で日本の知的資本の貧困を暴いた好企画だった。増大するアーカイブをいかに維持していくのかは、規模は異なれども「保存と閲覧」を使命とする如何なる機関も抱える難問である。しかし今後の時代にマルクスディケンズを生み出した「大英帝国の図書館」が成り立たないとすれば、それは悲しいことだ。

ニュース・ソース:
ジ・インデペンデント
http://news.independent.co.uk/uk/this_britain/article2192972.ece
ザ・ガーディアン
http://arts.guardian.co.uk/art/news/story/0,,2000823,00.html

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