雑記だけ。

ハンナ・アーレントの詩。

12月19日のシアターキノでの映画「ハンナ・アーレント」封切での山口二郎×吉田徹ゼミは、お陰様で満員御礼、盛況のうちに終わりました。 http://theaterkino.net/wp/?p=9177 ちなみに、アーレントの思想については、映画に引き付けたものが25日か26日付け北…

ニュートンからの奨学金。

社会科学系にもオープンなようです。 開始時期もまだ先、受け入れ先も選択肢が広いので、お奨めです。The Newton International Fellowship scheme will select the very best early stage post-doctoral researchers from all over the world, and offer su…

中欧大学スカラーシップ@ブダペスト。

MA and PhD Fellowships at Central European University Apply by January 24, 2013Central European University Is Pleased To Announce Its Call For Applications For Academic Year 2013/2014 Central European University is an English-language, gra…

国際公務員を目指す人のための ジュネーヴ国際機関就職研修セミナール御案内

◆研修会の目的:国際公務員を目指すMA課程以上の学歴を有する約12名の方々を対象に、国際機関への就職活動準備のお手伝いをすること。◆主催者:NPO日本救援行動センター(JARC)代表理事 松元 洋◆期間:2013年3月25日(月)―29日(金)◆会場:Mandat Interna…

コーヒーマシンのあれこれ。

おそろしく久しぶりのブログ更新になりました。 本当にここ数か月、仕事以外でパソコンに向かう時間がとれなかったのが実情です。 もちろん、FBとツイッターに資源を取られているのも確かですが...今回はちょっと嗜好を変えて、「コーヒーメーカー」をレビュ…

ミシュランガイドはなぜ歓迎されるべきなのか。

(シノドス・ジャーナルより転載)日本国内では東京版と関西版につづいて、ミシュランガイドの北海道版が発行されることが先に発表された。北の大地を多少なりとも知っていて、いままで声高に「ミシュランガイドは北海道にこそ相応しい」と言ってきたものに…

「夏の思い出」

「困ったなぁ」。父親の困惑をよそに、7ヶ月の息子は足元に群がる公園の鳩に興奮している。暦はすでに9月。ほぼ10年ぶりに住むパリはそう大きく変わっていなかったが、変わっていたのは自分だった。何分今度は家族連れ、読み違えたのは子供の預け先が中々見…

Conférence Japon : quel leadership national et international ?

Conférence Japon : quel leadership national et international ? 日本の政治、外交リーダーシップの行方Mardi 31 mai 2011 à 18h30 2011年5月31日(火) 18時30分Coorganisation Centre Asie-Pacifique, Direction des affaires internationales et des écha…

シアンスポの先生、

無事、シアンスポの講義も終わり、今日期末試験の採点表を事務に持って行って、今期の仕事も、これでめでたく終了となった。もともと、シアンスポと関わりを持ったのは、1999年ごろのこと。当時、企業派遣でパリに来ていた私は、毎日の大半をオフィスで過ご…

【シンポジウム】福島原発危機から日本を再考する

Nous avons le plaisir de vous inviter à un panel de discussionRepenser le Japon: A partir de la crise nucléaire de Fukushima(suivi d’un cocktail)Organisé par l’association des étudiants japonais de Sciences po et le bureau de l’université …

復興が問題なのではない、いかなる復興なのかが問題なのだ。

海外にいると、地面の揺れを感じない代わりに、映像情報に頼るので、感情が増幅されて逆に眩暈のようなものを感じます。当地でも、学生がチャリティや日仏学生の会合をしたり、日本人学校がバザーを開催したりと、出来ることやっています。私の生業はモノを…

Vogue,Beauty's where you find it

「VOGUE Paris」は、2010年10月に90周年を迎えての特大号。 700ページ、重さ2キロ375グラム(雑誌屋のおじさん曰く)もさることながら、その内容が豪華絢爛。 各メゾンの90周年用特別広告に、ヘルムート・ニュートンからブルース・ウェバーらの別冊写真集が…

再会。

彼と会ったのは、93年ごろ、まだボクが大学1年生だった頃だ。 彼と出会った場所は、ケニヤ北東部のカクマにある難民キャンプだ。 彼はウガンダからの難民で、詳しいことは話さなかったが、当時の与党に抗議運動をした廉で難民になったという。カクマ・キャン…

ようやく、

パリに着いて約一ヶ月弱。ようやく固定電話とインターネット回線が開通しました。あそこに指示し、こちらをせかし、それだけでマネージメント能力が試される世界。ふてくされて、ロゼを梯子しながら本を読む日々でした。マルク・ブロックが「奇妙な敗北」で…

在仏。

サバティカルでパリに滞在です。 案の定、スムーズには物事が進みません。諸々落ち着くまでまだ時間がかかりそうですが、やれること、やるべきことをひとつずつ。それ以外にやれることはないですから。

鞄心理学、

鞄心理学(2010/05)中山 和彦商品詳細を見る先日、朝日ニュースターの「週刊鉄学」で著書がゲストの回を観た。 精神医学が専門の著者は、種々の鞄を「細胞」に見立てて、鞄を自我の投影と象徴とみなすという、興味深い解釈を展開していた。鞄の機能や形状その…

RONZA、再始動。

かつて『論座』(発刊当初はRONZAと標記していた記憶もありますが)という、朝日新聞社が出していた「総合雑誌」がありました。保守の総合雑誌としては「正論」や「中央公論」があり、左派には「世界」がありましたが、そのように原理的なものの見方ではなく…

新自由主義レジームを生き抜くために。

その人は、40歳半ばである。ここでは仮にSさんと呼んでおく。Sさんは、もともと先物取引のディーラーをやっていた。その彼がその後、外資系保険の営業マンに転じたのは、離婚がきっかけだった。離婚を機に、保険金の払い戻し金を娘に渡そうとしたところ、解…

公開講座で喋れ、と。

実は、いまだに人前で話すのは苦手です。はい、こう見えても実はそうなのです。 そんな人間に公開講座で、一般向けにわかりやすく、今の政治について話すというのはかなりの負担なのです。 でも、例によって何とかなるでしょう。基調としては「なんで政治っ…

美味しい珈琲いかが。

いつもコーヒー豆は近所の自家焙煎の店で購入していたのだけれど、いかんせん大量のコーヒーを消費するので、安くて大目に購入できるということで、最近はもっぱら大阪の田代珈琲 http://www.rakuten.co.jp/coffeeyasan/からの購入に。 このお店、発送前日に…

朝までニコニコ生激論。

どうにかこうにか無事終了。 http://live.nicovideo.jp/gate/lv16951183基本的には「それオッケー」とならないように、上手に対立軸を作っていこうとしたつもりですが、個人的には、「政治学」の限界を強く感じたアリーナでした(と、お前が政治学を語るな、…

代議制の拡張可能性。

5月21日24:00からの「ニコニコ生激論」にパネラーとして参加いたします。 こんな内容だそうです。『民主主義2.1(夏)〜代議制の拡張可能性について〜』 「民主主義2.0」は、昨年10月に東浩紀が提言して以来、多くの人がその言葉に希望を託し、ネットの一部…

ついったー。

時流に押されて(?)ツイッターを始めました。 …とここでつぶやいても仕方ないのですが。 http://twitter.com/yoshidatoruそういえば、以前ある人がやはりツイッターを始めたものの、何を書いてよいか分らず、「お腹が空いた」とつぶいやいてみたものの、何…

奇妙な縁、

先週木曜日、知人から「朝日新聞の論壇時評にのっていましたね」とのメールをもらって、ポストに新聞を取りに行ってみたら、先の『世界』4月号に掲載されている「民主党政権はなぜ脆弱なのか」が、評者の松原隆一郎氏に紹介されていました(あの顔写真、嫌な…

「ためにする」議論とは。

最近、どうも政治評論(ここには積極的・消極的の2つの意味があります)に力が入ってしまっているのですが、『週刊現代』からもお話を戴いてしまいました。http://online.wgen.jp/ 15日(一部地域は17日)発売の特集にコメントを寄せています。私の住んでい…

新書大賞、

「新書大賞2010」で、評論家の宮崎哲弥さんが2010年の新書ベスト5に『二大政党制批判論』を挙げて下さっています。曰く「反省的視点を養うためにも、飯尾さんの本(『日本の統治構造』―註)とセットで今、読まれるべきでしょう」と。過大な褒め言葉かもしれ…

「シノドス」レクチャー@03.07

知の交流スペース「シノドス」で、「デモクラシーを考える―ポスト政権交代の政治学」と題したワンデー・レクチャーを行います。http://synodos.jp/seminar_lectureセミナーでは、「政治学」の核心を「政治的なもの」の概念を通じて確認して、その上で90年代…

シアンスポ、テニュア。

Institution: Sciences Po Bordeaux and CNRS Title of Position: Assistant Professor Field : Quantitative political analysis and comparative politics Starting Date: September 1, 2010 Sciences Po Bordeaux (Institut d’Etudes Politiques de Borde…

「ニュースの深層」、

「政党はデモクラシーの生命線」とは、かつてジグマンド・ノイマンが古典的名著の『政党』で書いた言葉ですが、あんなに粛々として盛り上がりのない「党大会」も珍しいな、と変な意味で感慨に浸ると同時に、ちょっと困ったな、といった感じです。そんな政党…

謹賀新年。

「世の中のあらゆる事物が二重性をそなえているように、帝国主義とすべての反動派も二重性をそなえており、かれらは本物の虎でもあれば、張子の虎でもある」 毛沢東(1946年)新年明けましておめでとうございます。旧年は大変お世話になりました。試行錯誤を…